見た夢の日記。

自由きまま。日常から非日常まで幅広く渡り歩く。

おそうじ

そんな会話をしつつ、 彼女の手料理を口にする。 無論、味などない。 いや、あっても感じることなどできない。 食感だけの、美味しいとも 不味いとも思えない食事。 ユリアは大きな瞳で私の 動向を見ている。が、 結局は瞼を伏してしまう。 「んー…今回もだ…

おそうじ

一通りの報告を終えて帰宅する。 時間的には昼だろうか。 「おかえりー」 プラチナの髪が揺らぐ。 「ただいま。」 ユリアは私が血塗れになっているのを さして気にもとめず抱きついてきた。 私も抱き返す。 ユリアの、ユリアだけの温もりを 自然と強く感じた…

おそうじ

手間が増えた。 正直、依頼にない魔物を殺したところで 報酬はない。 それに。 「人型なだけじゃない、あれは 見た目に変異が見られなかった。」 しかし、首を刎ねると黒い霧。 「…私はもう許してもらう気はない。」 彼らは間違いなく人間だった。 いや、人…

おそうじ。

慈悲なき「殺し」を 終え、証拠として首を保管機に入れる。 これを仲介業者に渡せば 依頼は完了、報酬が出るというわけだ。 まぁ、大半は「国」からの 依頼が多い。なにせ魔物は 小型や、元が動物程度ならまだしも 人間だった場合は一般的にどの 魔物よりも…

おそうじ。

右を見る。今日も魔法で 水を沸かしている同棲者がいた。 日常的に魔法、科学は同棲している。 昔は「行き過ぎた科学は魔法となんら 区別がつかない」とか言っていたらしいが。 今となっては魔法体系を 科学的に調査、実験を重ねた結果、 混ざりものの「術式…

憂いの蝶

今日もまたふらりと 夜の街を歩く。 いったい自分は何のために 生きているのかと思う。 でも生きなければ…と 思うので生きている。 死んだような目をしながら。 大人を相手に体を売っている。 今日は「お姉さん」を相手に、 また性的趣向を満たしてあげる。 …

私は神である。

私は自分を神だと信じてやまない。 頭がおかしい、とか こいつ何言ってんだ、と思う人は きっと最後まで話を聞かないか 一般世間に毒され、答えさえ 知ることが出来ればいい、とか 教えてもらったことを信じ込む人 なのかもしれない。 まぁ、その反応が 間違…

響く。

おしゃべり、という歌を 奏でることを知った私は 黒猫に色々なことを話しかけた。 無論猫なので返事はにゃあ、とかだし もっといえば返事すらないこともある。 だが私にはそれでよかった。 「音」の返事はなくとも、 擦り寄ったり、目を見つめてきたり。 そ…

アイドルって。

「意外だねぇ、アイドルヲタだと 思ってたのに」 結構無慈悲なことを言われた気がする。 事は単純にどのアイドルが好きか、と 問われただけで、私としては アイドルそのものに興味はないと 返しただけなのだが。 そもそもアイドルとはなんなのか? いやそん…

鳴る。

冷たい音が響く。 冷たいのに暖かな気持ちになる、 とても不思議な音だ。 その無機質な音が少しばかり にゃあ、という有機的な音にかき消される。 音が鳴る、その箱に興味津々といった 黒猫は箱と私を交互に見る。 私はやんわり微笑んでやった。 猫は何か感…

見た夢の日記。

あの日見た夢を、あなたは思い出せる? あの日っていつ?それはわからない。 それに、将来の夢。 眠りに就いた時に見る夢。 そのどちらの事を聞いているかも わからない。 もしあなたが、将来の夢のことと 思ったら。 きっとあなたにとって、 「夢」というの…