見た夢の日記。

自由きまま。日常から非日常まで幅広く渡り歩く。

おそうじ。

慈悲なき「殺し」を

終え、証拠として首を保管機に入れる。

 

これを仲介業者に渡せば

依頼は完了、報酬が出るというわけだ。

 

まぁ、大半は「国」からの

依頼が多い。なにせ魔物は

小型や、元が動物程度ならまだしも

人間だった場合は一般的にどの

魔物よりも強くなる傾向があるためだ。

 

それに、「国」としては、

「国民」を殺すこととも同義らしい。

 

要するに、「自分の手を汚さずに掃除したい」案件を持ち込んでくるのだ。

 

まぁおかげで儲かっているところはある。

 

「…さて、帰ろうか」

と、バイクに跨った瞬間だった。

 

後ろから走って近づいてくる音がする。

反射的にバイクの後輪で

蹴り飛ばそうとする。

 

そうしなかったのは

ソイツがほとんど「人間」の 

子供の形をしていたからだ。

 

一瞬だけ判断が揺らいでしまった。

その「子供」は泣きそうな目で

こちらを見た。

 

そして、吐き捨てた。

「人殺し」と。

 

「そうだ、私は人を殺すのが仕事だ。」

 

私はそう「断言」した。

すると子供は「お前なんて人間じゃない、

悪魔だ」と言ってきた。

 

「私はこの稼業を始めてから『人間』はやめてるよ」私は子供を嘲笑いながら言う。

 

「そう、私は『死神』だ。お前達のな」

 

そう言い切り、「魔物」の首を撥ねた。