見た夢の日記。

自由きまま。日常から非日常まで幅広く渡り歩く。

おそうじ

そんな会話をしつつ、

彼女の手料理を口にする。

 

無論、味などない。

いや、あっても感じることなどできない。

 

食感だけの、美味しいとも

不味いとも思えない食事。

 

ユリアは大きな瞳で私の

動向を見ている。が、

結局は瞼を伏してしまう。

 

「んー…今回もだめかぁ」

 

「…ごめん」

 

「いいよいいよ、食べてくれない

わけじゃないし、栄養バランスは

キッチリだからね!」

 

「相変わらず世話焼きだね、ユリアは。」

 

にへっと笑うユリア。

今の世の中だからこそ、

私達はこんなにも

平穏に暮らせるのである。